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プラート美術の至宝展

フィレンツェに挑戦した都市の物語

プラートは、イタリアのトスカーナ地方フィレンツェから北西に約15km程はなれた小都市です。市内の教会や政庁が中世以来の美術品で満たされているこの街から、14~18世紀の絵画と資料・約60点をご紹介します。

開催概要

会期
2005年9月10日(土)~10月23日(日)
月曜定休 ただし9月19日、10月10日は開館
会場
損保ジャパン東郷青児美術館
〒160-8338 東京都新宿区西新宿1-26-1 損保ジャパン本社ビル 42階
開館時間
午前10時から午後6時まで、金曜日は午後8時まで
*入場は閉館の30分前まで
観覧料
一般1,000円(800円)
大学・高校生600円(500円)
シルバー〔65歳以上〕800円
中学・小学生は無料
*( )は前売及び20名以上の団体料金 
*前売券はチケットぴあ、JR東日本の主なみどりの窓口、びゅうプラザ等でお求めください。
*10月1日はお客様感謝デーとして無料開館
主催
損保ジャパン東郷青児美術館、日本経済新聞社
協賛
損保ジャパン
後援
イタリア大使館、イタリア文化会館
協力
アリタリア航空、ボルギインターナショナル
企画協力
アートプランニング レイ

開催期間中のイベント

1.シンポジウム

プラートの関係者がスライドを交え、プラートの歴史と芸術について詳しく解説します。
9月10日(土)午後1時~4時(12時30分開場) 損保ジャパン本社ビル2階大会議室

主催
損保ジャパン東郷青児美術館、イタリア文化会館、東京大学小佐野重利研究室
講師
金原由紀子(成城大学講師)
マリア・ピア・マンニーニ(プラート市立美術館館長)
クリスティーナ・ニョーニ・マヴァレッリ(フィレンツェ・プラート・ピストイア美術監督局文化技官)

※聴講申込は、8月25日(必着)をもちまして締切らせていただきました。

2.ギャラリートーク

学芸員が会場内で説明をします(30分)

小・中学生と父母対象
9月17日(土)・24日(土)、いずれも13:30~
一般対象
9月21日(水)・10月5日(水)14:00~
9月30日(金)・10月14日(金)18:30~

見どころ

1) フィリッポ・リッピ(1406年頃-1469年)初来日の祭壇画

フィリッポ・リッピは初期ルネサンスの重要な画家です。プラート大聖堂の壁画は12年かけた成熟期の大作。その優雅な輪郭線は弟子・ボッティチェッリに受けつがれ、溌剌とした人物描写はミケランジェロも惹きつけました。プラートには壁画の他に十数点にのぼる作品があり、その中から状態の良い3点(予定)が展示可能となりました。盛期ルネサンスに多大な影響を与えた画家の祭壇画が初来日します。

2) 「聖帯伝説」の都市

プラートは「聖母マリアの帯」がある街としても知られています。伝説によれば、帯は聖母が死後、天に引き上げられる際に残したもの。14世紀、プラートの美術はまずこの「聖帯」を中心テーマとして形成されました。聖人と聖遺物崇拝、聖堂内装飾、各種の祭壇画等々、宗教美術の独特な世界をご紹介します。

3) 政治・信仰・美術のダイナミズム

14世紀のトスカーナ地方は政治・宗教ともに混迷の時代でした。プラートは南東からフィレンツェの脅威にさらされ、市内の聖堂は北西のピストイア教区からの独立が悲願でした。政府は市民に愛郷心を育むため、聖帯によって“聖母のプラートへの特別な加護”をアピール。人気画家リッピが招かれたのもその一環でした。彼の滞在によってプラートにはフィレンツェ・ルネサンスが移植され、以後は16世紀以後のローマ・カトリックによる宣教運動とともに、バロックなど国際的な美術の潮流に組み込まれていきます。 政治・信仰・美術が、分かちがたく絡みあうダイナミズム。美術本来の姿ともいえるその全体像を垣間見ることができるのは、小さな都市を舞台とした展覧会ならではです。

展示内容のご紹介(年代順)

*作品点数は予定です

14世紀
自治都市プラートの時代、「聖帯伝説」を描いた後期ゴシックの祭壇画(部分)。
15世紀
共和制フィレンツェの直轄領時代、フィリッポ・リッピとその工房の作品を中心にルネサンスの祭壇画・礼拝像を約20点。
16世紀
君主制フィレンツェの直轄領時代、宮廷文化を反映したマニエリスムの作品約8点。
16-17世紀
トスカーナ大公国時代、大国の一地域としての文化を表す約7点。
17世紀
プラートが教会の教区として独立した時代、バロック様式の聖人画など約15点。
18世紀~
自市のアイデンティティを模索するなかでのリッピ再認識。

主な作品

フィリッポ・リッピ及びフラ・ディアマンテ
《身につけた聖帯を使徒トマスに授ける聖母》
1456-66年頃、テンペラ・板、200.0×207.0cm
© PRATO, MUSEO CIVICO
フィリッポ・リッピ及びフラ・ディアマンテ
《聖ユリアヌスを伴う受胎告知》
15世紀、76.5×46.0cm
© PRATO, MUSEO CIVICO
ベルナルド・ダッディ
《聖帯伝説》(部分)
1337-38年、テンペラ・板、28.0×225.0cm
© PRATO, MUSEO CIVICO
ベネデット・マイアーノ工房
《聖母子》1500年頃
漆喰に彩色、70.5×54.0cm
© PRATO, MUSEO CIVICOPHOTO:ANTONIO QUATTRONE
ルドヴィゴ・ブーティ
《身につけた聖帯を使徒トマスに授ける聖母》16世紀末
油彩・板、117.0×81.0cm
© PRATO, MUSEO CIVICO
バッティステッロ・カラッチョーロ
《キリストとマグダラの聖女マリア》1618-20年頃
油彩・カンヴァス
109.0×131.0cm © PRATO, MUSEO CIVICO